イーレックス株式会社(東京都中央区)が新潟東港近郊に世界最大級の大型バイオマス発電所を建設

完成予想図

イーレックス株式会社(東京都中央区)は、ENEOS株式会社(東京都千代田区)と、新設としては世界最大級の大型バイオマス発電所に関して共同で事業化を検討することに合意し、環境アセスメントを開始することにしたと発表した。今後、環境アセスメントの手続きを開始し、2023年中に本工事の着工を経て、26年度の営業運転開始を目指している。

このプロジェクトは、昨年来、適地選定、最適な設備形成、大量かつ経済的な燃料の確保などの課題について検討してきたが、地元のからの強い期待の声などを踏まえ、新潟県聖籠町の新潟東港近郊のENEOS所有地を建設予定地として、環境アセスメントの手続きを開始することにした。具体的には、新潟東港付近のゴルフ場の一部をバイオマス発電所用用地として活用する計画。

なお、系統接続については、先月30日に電力広域的運営推進機関より接続検討に関する回答を得ているという。

計画は、設備出力300MW規模を予定しており、石炭火力発電所からの転換を除く新設としては世界最大級であるとともに、世界初の超々臨界圧(※)のバイオマス発電所を目指している。

同社がこれまで培ってきたバイオマス発電に係る技術と燃料に係る知見をフル活用して、再エネ賦課金という形での国民への負担がない、日本初となるFIT制度から自立したNon-FITの大型バイオマス発電所の実現を図る。

一方、バイオマス燃料につきましては、以前から検討しているロシアからの木質系燃料に加え、ベトナム、フィリピンなどで試験栽培をしている、燃料用ソルガムを主体に検討していく。

(※)蒸気温度600度、圧力26MPa以上という高温高圧の水蒸気を発生させ、その水蒸気でタービンを回して高効率で発電する技術。燃料消費量削減にも繋がる。

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