新潟県燕市の「田んぼアート」が見ごろ、大河津分水通水100周年を記念し初の2会場で開催
新潟県燕市の2つの水田で行っている大河津分水通水100周年限定絵柄の「田んぼアート」が見ごろを迎えている。場所は大河津分水さくら公園(新潟県燕市)脇の水田と、吉田ふれあい広場(同)西側の水田の2会場で、5色の稲でつくられた「田んぼアート」を鑑賞することができる。
燕市景観作物推進協議会が主催し、毎年吉田ふれあい広場西側の水田で行っている「田んぼアート」は、今回が16回目。さらに今年は大河津分水通水100周年を記念し、燕市農業まつり推進協議会の主催で、大河津分水さくら公園(新潟県燕市)脇の水田でも行われることとなった。燕市では、初の2会場での開催となった。
両会場における「田んぼアート」のテーマは「大河の恵み」で、大河津分水通水100周年限定の絵柄となっている。大河津分水さくら公園脇の水田の会場では、信濃川と大河津分水路の景観をイメージし、加えて通水により農業が発展したことを表した米俵が描かれている。また見ごろに合わせて「田んぼアート見学テラス」を設置している。「田んぼアート見学テラス」から見た角度が最もきれいに絵柄を鑑賞できるよう、遠近法を用いたデザインとなっている。
一方、吉田ふれあい広場西側の水田の会場での「田んぼアート」は、大河津分水通水100周年を表す帆を立てた船に米俵や農産物が積まれ、ツバメが羽ばたく様子がデザインされている。高さ4.5メートルの見学台を設置し、高い位置から田んぼアート全体を鑑賞できる。「田んぼアート」の見ごろは8月上旬ころまで。
また、秋には稲刈りイベントを予定しており、大河津分水さくら公園脇の水田の会場では10月8日、吉田ふれあい広場西側の水田の会場では10月1日に開催する。今後、燕市が参加者を募集する予定だ。
燕市産業振興部農政課の担当者は、「農業を通じた交流による地域の活性化を目指して行っている。両会場で田植イベントを行い、秋には稲刈りイベントをさせていただく予定。(田んぼアートの)絵柄を見て楽しんでもらい、お米を食べる機会に結び付けてほしい」と話した。
(文・撮影 中林憲司)
【グーグルマップ 大河津分水さくら公園(新潟県燕市五千石4309)】
【グーグルマップ 吉田ふれあい広場(新潟県燕市大保466)】