新潟県の花角知事が定例会見、新型コロナ注意報後も「県内移動やGo to eat人数規制の考えはない」
注意報発令から1週間が経過した県内感染状況への見解
新潟県の花角英世知事は17日に定例会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況についての見解や、佐渡汽船への行政支援などについて語った。
花角知事は県内の新型コロナ注意報発令から1週間経った県内状況について、「油断のならない状況は続いている。仕事などで行きづらい状況はあるかもしれないが、調子がおかしい時は早急にかかりつけ医や受診・相談センターへ電話相談をしてほしい」と県民へ注意喚起と早めの受診を促した。
また南魚沼署のクラスター発生に関しては「治安機関での感染拡大であったため、市民の皆さんは不安を感じたと思うが、県警は万全に対応できたと考えている。(警察署は)24時間体制のため、宿直部屋や緊急の連絡などがあるとどうしても密になると聞いている。 感染状況の調査や確認を通して、今後の感染拡大防止につなげていく」と話した。
一方で「局所的な集団感染がいつ起こるかはわからない状況ではあるが、県内各地で感染が拡大している状況ではないため、県内の移動や経済活動に制限を加える考えは今のところない」と話し、「Go to eatキャンペーン」に関しても、直ちに人数制限をかけることはないとの見解を示した。
佐渡汽船への行政支援の見解も
2020年12月期に債務超過に陥ることを回避するため行政に支援を依頼している佐渡汽船への支援については、「佐渡汽船は新型コロナウイルスの拡大の中で、非常に苦しい経営を強いられてきたと考えている。幸い10月以降は教育旅行などで佐渡への渡航が増え、収入が回復しているところはあるが、全体としてみれば債務超過の状況は続いていて、(県としても)放置しておくことはできない。佐渡航路はなくてはならない航路であるため、手当てしていかなくてはならない。先日、上越と佐渡の市長との会合の際、佐渡汽船から支援の要望もあったため、(決算の時期に間にあわせるため)この12月の議会になんらかの提案ができるように調整していきたい」と話した。
また、高速カーフェリー「あかね」の売却額と売却時期によっても状況は変わるとしながらも、「時間がないいため、売却を待つことなく、どこかで一定の判断をしなくてはならない」との見解を示した。