新潟市西区の介護施設でクラスター発生、30名の新型コロナウイルス患者

新潟市保健衛生部の野島晶子部長

新潟市は17日、新たに30名の新型コロナウイルス患者が確認されたと発表した。市内129例目から158例目。これで県内の感染者は257人となる。

129例目から157例目の29名は西区の70〜90歳代の男女(男性1人、女性28人)。いずれも西区の介護老人保健施設 ケアポートすなやまの入所者で、2階の複数人部屋に入居していた。誰から感染したかは現時点で不明だ。また症状については、17日朝の段階で、人工呼吸器をつけている人はおらず、全員軽症と思われるという。

「10日から16日にかけて、2階の入所者に発熱の症状を呈する入居者が複数いて、施設独自に23名の抗原検査を行なった結果、11名に陽性反応が出た」との連絡があった(14日に15人が発熱)。その後、16日、新潟市保健所でPCR検査を行い、陽性がわかった。30名とも渡航歴はないという。

一方、158例目は中央区の30歳代女性で、129例目から157例目が入居する介護施設の職員。16日に新潟市内の新型コロナ相談外来で検査し陽性が判明した。12日の夜勤中(12日から13日)に咳の症状が出たという。

現在、新潟市の新型コロナ感染者の入院者は4名で逼迫していないが、多数の感染者がでる見通しとなったことから16日のうちに県の医療調整本部 患者受入調整センター(PCC)に、対策を要請したという。なお30名の入院については17日午前中の段階で調整中だが、新潟医療圏(二次医療圏)を超えた形で17日中に、PCCが症状などを見極めながら入院先を決め、随時入院する見通しだ。

なお入所者数は80名(1階32名、2階48名)いる。16日に入所者47名の検査を行なった。また17日の入所者(1階の32名)と職員(88名。検体採取済みの62名とこれから検体採取する26名)の検査を行なうという(なお職員91人いるが3人は検査が終わっている)。

なお現在、1階の入所者に症状がある人はいない。

一方、施設には通所者もおり、16日の段階で施設利用を中止してもらったという。なお通所者と入所者は施設内の動線は別なことから、まず職員、入所者の検査を優先し、通所者には健康観察をしてもらい、必要があれば検査を行う。

新潟市保健衛生部の野島晶子部長は、「深刻に受け止めているが、施設内の入所者ということで外部と接触のないクラスターであり、市民の皆様はこの数字に恐れることなく、これまで通りの感染対策を行なっていただきたい」と話していた。

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