新潟県の花角知事「あらためて基本的な感染予防対策を徹底して欲しい」、新潟県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催
新潟県は19日、新潟県庁において新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、県内の感染状況の分析評価を行い、今後の取り組みについて話し合った。
全国では16日には国内の過去最多となる約11万人の新規感染者が確認され、第7波とされる急速な感染拡大が続いている中、新潟県内の感染状況においても7月に入り2週連続で前週比の2倍を超える感染者が報告されるなど、感染が拡大している状況にある。その一方で、医療の状況においては、18日時点での病床使用率が17.5パーセントと、医療がひっ迫している状況にはないと分析評価した。
新潟県の花角英世知事は、「現時点で医療がひっ迫している状況ではないが、感染者の母数が増えれば当然一定の割合で入院者などが増えてくるので心配される状況である。これから夏休みを迎え人が多く動く時期になってくるが、県民へは基本的な感染防止対策の徹底をあらためてお願いしたい」と話した。今後予定されている夏のイベントに関しては、行動制限は行わずに、基本的な感染防止対策により感染を抑制し、経済活動を出来る限り止めない方針を示した。
また、7日の新規感染者数274人を基準として、国から提示された資料をもとにしたシミュレーションを示した。それによると、4週間後の1日の感染者数は新潟県内で4,384人となり、全療養者数が2万5,772人、必要病床数は149床となる予測となったという。
新潟県はシミュレーションを踏まえた今後の取り組みとして、医療提供体制の整備、検査体制の強化、入院外医療体制の増強を実施していくとした。
さらに、各都道府県別の感染状況を分析すると、ワクチン接種率の高い県で感染が抑えられている傾向があるとし、県民への積極的なワクチン接種を呼びかけた。
(文・撮影 中林憲司)