新潟県の歴史と文化を国内外へ発信する体験型イベントが開催

左から、新潟県県民生活・環境部文化振興課の小林保夫課長と、新潟県立歴史博物館主任研究員の橋詰潤氏

新潟県は17日、国内外へ県の魅力を発信する「新潟発!縄文からつづく文化の魅力体験2020」を展開し、他言語パンフレットの配布や、留学生を対象としたガイドツアー開催することを発表した。

本事業は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機とした国の文化プログラム「日本博」の一環として開催されると同時に、8月20日から開催されている「新潟県文化祭」の特別連携事業でもある。内容としては、新潟県が誇る「縄文文化」「太鼓文化」「豪農・豪商、雪国文化」を3つの柱として、例えば1月31日には上越文化会館(上越市)にて「新潟県太鼓フェスティバル」を開催するなど、体験型の各種イベントとツアーを実施する。

これに合わせ県は日本語、英語、中国語(簡体語・繁体語)のパンフレットを県内の主な公共施設や宿泊施設、大学、新潟市と長岡市内のセブンイレブンなどで無料配布するほか、県webサイト上で公開する。

11月14日に開催された、豪農・豪商の館を巡る在留外国人向けツアーを紹介する様子

加えて、22日に県内に在留する外国人留学生を対象とした縄文文化体験のモニターツアーを実施する。これまでに開催している、豪農の館ツアーなどと合わせて、参加者によるSNS上での発信や、観光の様子を映したPR動画の作成により、県は新型コロナウイルス感染症収束後のインバウンド需要を拡大していきたい考えだ。

新潟県立歴史博物館の主任研究員、橋詰潤氏は今回の取り組みに関して「(新潟県長岡市などで出土した)火炎型土器はおそらく日本で最も有名な土器であるが、それゆえに新潟固有の物として見られる機会に恵まれていなかった。今回のイベントで、新潟の風土の中でどのように火炎型土器を作った人々の文化が育まれていったのかが注目されてほしい」と話した。

 

【関連リンク】
新潟県webサイト 「【新潟発!縄文からつづく文化の魅力体験2020】県立歴史博物館での実施内容について」

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