堆朱(ついしゅ)製造を手掛ける村上特産株式会社(新潟県村上市)が破産開始決定、負債総額は推定5億円

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、村上特産株式会社(新潟県村上市、設立1956年4月9日、資本金3,500万円、上村隆社長)は8日、新潟地裁新発田支部より破産開始決定を受けた。なお、破産管財人には佐藤克哉弁護士(いわふね市民法律事務所、新潟県村上市)が選任された。負債総額は推定5億円。

村上市で特産品である彫漆の一種の堆朱(ついしゅ)製造を手掛け、体験所や販売所などを設置していたほか、ドライブインや飲食店、民族資料館、土産ショップなども開設し、1994年3月期は7億7,200万円の売上高を計上し、626万円の利益を確保していた。

しかし、事業の多角化で金融債務が膨らんだほか、観光客の減少などで業績も悪化し、2008年ころに事業を停止していた。その後は所有不動産の競売などで債務整理を進めていたが、全額弁済には至らず、今回の事態に至ったという。

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