新潟市とロシア・アメリカの交流に7年間携わった国際交流員の任期が終了、中原八一市長へ離任のあいさつ
新潟市国際交流員でロシア連邦出身のイム・ユーリヤさんと、アメリカ合衆国出身のシャーリーン・ウールソンさんが22日、8月2日で7年の任期を終えることから、新潟市の中原八一市長へ離任のあいさつをした。
イムさんはロシアの極東、沿海地方のダリネゴルスク出身。ウールソンさんはアメリカのアイオワ州デイモン市の出身。ともに2015年から勤務し、小中学校、公民館などでの文化紹介講座や、ロシア・アメリカからの訪問客の接遇と通訳、新潟在住の外国人向けの情報誌の編集などの業務を行っていた。なお、本来任期は5年間の予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響から2年延長した。
歓談のなかで中原市長に「終わってみてどうですか」と問われた2人は「あっという間だった」と声を合わせ、懐かしむ様子でそれぞれ印象に残った仕事を語った。
イムさんは「(ロシアの)フィギュアスケート選手が新潟に来た時のこと(2018年)が印象に残った」と話す。「1ヶ月ほど選手に随行し通訳したりして、選手と新潟市民の交流に貢献できたと思ってる。本当に良い経験をさせていただいた」と振り返った。またイムさんは新潟での生活について「魚が美味しくて、家族が新潟に来た時にもよく寿司を食べに行った。街も綺麗で田舎もあって、それに一年中花が咲いているところが好きだった」という。
ウールソンさんは「G7とG20(それぞれ2016年と2019年)での仕事は、国際交流における通訳、特に高いレベルの会話がどれだけ難しいのかが分かった。大使が来るとなるともう大騒ぎ。本職の通訳がいたので私はサポートだったが、それでもバタバタして、でも楽しい時間が過ごせた」と話した。またウールソンさんは新潟で結婚し「もう新潟が自分のルーツになった」という。
2人は今後も新潟県内で就職する予定であるという。中原市長は「これからも新潟と両国の交流の架け橋になっていただきたい。またいつでも市役所へ遊びに来てください」と2人を激励した。
今後、31日にアメリカから新しい国際交流員が来日予定。ロシアの国際交流員については、来日の日程を調整中であるという。