前新潟県知事の米山隆一氏、次期衆院選に新潟5区から出馬することを正式に表明

米山隆一氏

前新潟県知事の米山隆一氏が27日、新潟市内で会見を開き、次期衆院選に新潟5区から無所属で出馬することを正式に表明した。

会見の冒頭、「2年前、県民の皆様の期待を踏みにじったことをまずお詫び申し上げたい」と切り出し、続いて「自分自身も色々考えたが、どうしても政治への思い、世の中の仕組みを少しずつ変えて、少しでも多くの人を幸せにしていきたいという思いは消えなかった。そうした中で私の思いを理解してくれる人が少しずつ増え、また伴侶を得ることもできた」と新潟5区からの立候補を決断した経緯を語った。

現在は、野党に支援を依頼しているところで、「県内(の野党県連)では概ね合意をいただき、本部でも検討してもらっている」段階という。

今後実現していきたい自身の政策に関して記者から質問を受けた際には、「人口減少への対策を行いたい。最近は南魚沼でもクマの出現が多く、その理由は様々だが、根本的な原因の一つに人が減って山の管理が疎かになっているということがあると思う。人口の減少はコミュニティや社会の存亡の危機。また、かつては『行政から民間へ』という流れがあったが、それは民間に余力がある時代のことであり、現代は人が安心して生活できるよう公が受け止めていかなければいけない」と話した。

新潟5区には元新潟県知事で自民党現職の泉田裕彦氏がおり、元知事同士の対決となるが、まずしっかりと安全性など検証するという原発へのスタンスに大きな違いはないとの認識を示した。また、あえて違いを明確にする必要も感じておらず、「意識すべきは有権者」と語った。さらに、泉田氏の知事としての評価を聞かれた際には「私が評価するのはおこがましく、県民が評価すること」としつつも「財政問題(県財政の悪化)には一定の責任がある」と話した。

菅政権については、「新型コロナに関しては経済も含めて、国民の生命に関わる問題。ウイルス相手にするには科学的に考え、科学的な政策を打つべきだが、『そうした政策を行なっていない』と言われても仕方がない。また学術会議、桜を見る会などは法も問題になり強引な解釈もできるが、合意という問題については鈍感であると思う」と語った。

12月6日投開票の魚沼市長選挙への応援については、「どちらの候補も知っているし、両者のスタンスに大きな違いはない。あまりどちらか一方という訳ではない」と語った。

また県政に対する未練はあるかと聞かれ、「やり残したことはある」と語った。周囲から知事選に出馬してくれという声が上がった場合については、「現段階ではそうしたことがある可能性は低いが、そういうストーリーになった場合は検討するだろう」と語った。

米山隆一氏

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