株式会社コミテック(新潟県南魚沼市)の破産手続開始が決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、10月末に事業を停止して事後処理を弁護士に一任していた株式会社コミテック(新潟県南魚沼市、坂友正行社長)は、11月19日に新潟地裁長岡支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には、小林彰弁護士が選任された。負債総額は約3億円。
コミテックは1987年12月設立の自動車部品製造業者。当初はカメラ部品製造を手掛けていたが、後に自動車部品販売を行う株式会社ニッセイ(現・株式会社アルペックス、神奈川県横浜市)の部品製造を開始したのをきっかけとして自動車部品製造に業態を転換。また、1995年5月には同社がコミテックを買収し、これ以降ニッセイの製造子会社として稼働するようになり、主にオイル冷却装置を製造していた。
2019年3月期には売上高8億9,800万円を上げたが、受注環境の急激な変化により2020年3月期の売上高は7億4,618万円にまで落ち込み、当期純損失4,557万円を計上するなど業績は急激に悪化した。その後も業況好転に至らず、10月末に事業を停止して破産申請の準備に入っていた。