株式会社コロナ(新潟県三条市)が2023年3月期第1四半期決算(連結)、住宅設備機器の販売が好調に推移
株式会社コロナ(新潟県三条市)は29日、2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。売上高は193億1,900万円(前年同期増減率6.9%増)、営業利益は△1億2,900万円(前年同期は△2億5,200万円)、経常利益は△2,700万円(同△1億6,700万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は△5,000万円(同△1億4,500万円)となった。
利益面については、原材料価格の高騰などが影響したものの、住宅設備機器の販売が好調に推移したことなどにより、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期から改善した。
なお、コロナグループは通年商品の住宅設備機器のほか、夏季に需要の多いルームエアコンを中心とした空調・家電機器と、冬季に需要の多い暖房機器を取り扱っているため、業績に季節的変動がある。売上高および利益は、暖房機器の割合が高い第3四半期連結会計期間に増加する傾向にある。
製品の種類別売上高は以下の通り。
暖房機器
暖房機器の売上高は、10億1,200万円(前年同四半期比△9.1%減)となった。
空調・家電機器
空調・家電機器の売上高は、77億9,500万円(同△7.8%減)となった。
ルームエアコンおよび冷風機は、夏季の需要期に向けた提案活動や柔軟な生産・供給を進めたものの、6月中旬まで本格的な暑さもなく、前年同四半期を下回った。また、除湿機は業界トップクラスの衣類乾燥時間を実現した大型除湿機を投入し販売活動を進めましたが、全国的に梅雨明けが早かったこともあり、前年同四半期を下回った。
その結果、空調・家電機器全体は前年同四半期を下回った。
住宅設備機器
住宅設備機器の売上高は、90億9,000万円(同23.5%増)となった。
エコキュートや石油給湯機は、電子部品類などの安定的な調達に懸念があるものの、住宅市場の一部回復や商品供給状況の改善、石油給湯機の高効率・高付加価値機種やエコキュートの販売が好調に推移したこともあり、住宅設備機器全体は前年同四半期を上回った。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大によるコロナグループへの影響については、世界的な電子部品類などの不足に対する懸念が残る中、調達先の拡大を図るなど柔軟な生産・販売活動に取り組んだほか、訪問営業や展示商談会などのイベントなどが一部再開できたこともあり、当第1四半期連結累計期間の業績への影響は軽微であるという。
連結業績予想などの将来予測情報
第2四半期連結累計期間および通期の連結業績予想についてコロナは、新型コロナウイルス感染症の拡大などに伴う原材料価格の高騰や、世界的な電子部品類などの不足に対する懸念が残るものの、現時点における業績状況などを踏まえ、5月10日公表の「2022年3月期決算短信」に記載した業績予想から変更していない。