北越工業株式会社(新潟県燕市)が2023年3月期第1四半期決算(連結)、建設機械事業が国内外で伸長し円安も追い風に

北越工業株式会社

北越工業株式会社(新潟県燕市)は29日、2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。売上高105億600万円(対前年同期増減率37.0%増)、営業利益8億600万円(同28.9%増)、経常利益13億7,100万円(同107.9%増)、親会社に帰属する純利益9億4,600万円(同108.7%増)で増収増益となった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

 

建設機械事業

建設機械事業セグメントは、主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。売上高は87億100万円(同42.8%増)、セグメント利益8億7,700万円(同33.8%増)。

販売面では、国内は民間投資の新規建設工事需要の回復を背景に、高所作業車の出荷が大幅に増加した。海外においては、ロシア向け出荷停止の継続や上海のロックダウンなど、売上の減少要因もあったが、前年度から続く北米向け受注の大幅な増加や、東南アジアにおける新型コロナウイルス感染症に関する制限緩和をきっかけとした経済回復などを背景に、大きく売上を伸ばした。

加えて、海外全体において為替の円安基調が追い風となり、総じて前年同期比で大幅な増収となった。利益面では、前年度後半からの鋼材を中心とした原材料価格の急激な高騰や輸送コストの高騰が依然続いているが、売上の増加と記録的な円安効果が寄与し、前年同期比で増益となった。

 

産業機械事業

産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、非常用発電機、部品、サービスなどの事業で構成。売上高は18億500万円(同14.6%増)、セグメント利益は2億3,900万円(同△2.8%減)。

販売面では、非常用発電機の出荷は低迷するも、主力のモータコンプレッサは、中期経営計画に掲げた目標達成に向け、国内のシェア獲得を推し進めると共に、設備投資マインドの回復に伴い出荷が堅調に推移した。

また、前年度後半から開始したコベルコ・コンプレッサ株式会社向けのOEM供給効果もあり、全体では前年同期比で増収となった。利益面では、原材料価格の急激な高騰などに対して、製品価格の値上げが追いつかず、前年同期比で減益となった。

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