新潟県の花角英世知事「もう少し議論の必要がある」、政府が新設した「BA.5対策強化宣言」は2日時点では県内に発令せず
新潟県は2日、新潟県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を新潟県庁で開催し、コロナウイルスの感染者が急拡大していることを受け、今後の対策について話し合った。
会議は非公開で行われた。会議後、新潟県の花角英世知事が会見を開き、会議で話し合われた内容と今後の方針などを説明した。
花角知事によると、現在新潟県内の感染状況は、オミクロン株亜系統BA.5への置き換わりの影響で感染が急拡大している状況にあり、医療のひっ迫が懸念される状況にあるという。特に、入院患者の増加が続いており、1日の時点で病床使用率は57パーセント余りにも達している。その中でも、入院患者の7割以上が70歳以上の高齢者となっている。
そんな中、政府が新設した「BA.5対策強化宣言」について、花角知事は「基本的には、このまま手をこまねいているわけにはいかない。何らかの対応、注意喚起、協力要請が必要ということは、今回の会議では一致した」と話した。
つづけて「宣言自体は出す方向で進めているのだが、具体的にどういう呼び掛けをして、協力要請の形にするのかというところはもう少し議論が必要である」と政府が新設した「BA.5対策強化宣言」を、新潟県としては2日の時点では発令しないとの方針を示した。早急に議論を深め、今週中にも再度コロナ対策会議を開き、そこで発表する方針であるという。