国立公園の中でテレワーク、妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」が開業1か月で来場者4,000人を記録


新潟県妙高市が7月1日にオープンした妙高市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP(ミョウコウベースキャンプ)」は、開業1か月で来場者4,000人を記録した。妙高市内には他に本格的なテレワーク施設がないことなどを理由に好調な滑り出しとなっている。

「MYOKO BASE CAMP」は2階建てで、妙高市を代表する景勝地、いもり池の周辺にある。さらに、すぐ隣には4月1日にリニューアルオープンした環境省直轄の休憩施設「妙高高原ビジターセンター」があるという好立地だ。

一階はコワーキングスペースとカフェがあり、2階はコワーキングスペース、ワークスペース、シェアオフォススペース、会議スペースなどがある。コワーキングスペースは予約なしのドロップイン(30分100円、1日1,000円)が可能なほか、1か月1万円のコースもある。

個室型のワークスペースは2つあるが、すでに妙高市内の企業2社(映像系会社、販売業)が年間契約している。最大8席あるシェアオフィススペースは今月から上越市内の建築業者1社(1席)が契約した。

施設を運営・管理する指定管理者である一般社団法人妙高ツーリズムマネジメントの曽根原郷(ごう)さんは、「利用の目的は、元々自宅で仕事をしていた人が、こういったところに住所を置いた方が社会的な信用も得られることや、通信も安定して使えること、そして料金が安いことが理由ではないか。ワークスペースは1か月1万8,000円で、これも公共施設ならではだと思う」と話す。

また、1階のカフェでは、今後、妙高市産の米粉や妙高市内の3か所の酒蔵の酒かすを使用したカレーを新メニューに加える予定。

曽根原さんは「国立公園内の自然の中でいつもとは違う環境で、最新の設備で仕事ができる。周辺には日帰り温泉もあるほか、景勝地の苗名(なえな)の滝には、電気自転車で20分程度で行くことができるのが特徴」と話していた。

「MYOKO BASE CAMP」の外観

1階のコワーキングスペース

1階のカフェ

すぐ隣には、「妙高高原ビジターセンター」がある

(文・撮影 梅川康輝)

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