村上総合病院が基幹病院の役割担い竣工 救急WS、病児保育センターも併設

19診療科目で新たなスタート

1日に村上市緑町にオープンした「JA新潟厚生連 村上総合病院」の移転新築工事竣工式が先月24日、新病院内で行われ、県北地域の基幹病院として大きな役割を担う総合病院が新たなスタートを切った。地域が求める最新機器と充実した医療スタッフによる質の高い医療に期待が高まっている。

同病院は、地域基幹病院として救急告示病院、災害拠点病院、へき地医療拠点病院に指定されており、新病院は延床面積が約2万2354平方㍍、地上5階建て、屋上には、救急搬送のためのヘリポートを設置した。一般病床は263床で19の診療科目が機能する。特色として、地域の医療機関や福祉機関と連携を図り、外来受診予約や医療相談、入退院支援、在宅療養支援を行う地域連結センター「つなごうて」を設置。ワンストップサービスで保険・医療・福祉の総合サービスを目指す。

当日は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、参加者を約40人に制限し、神事、式典のみの開催となった。斎藤洋明衆議院議員、小野峯生県議、圏域首長らを来賓に迎え、定礎式、神事を挙行した後、竣工式典を行った。

式典では、工事関係者への感謝状贈呈、来賓祝辞の後、林達彦病院長が「多くの皆様のおかげで念願の新病院を開院することができ感謝しています。今日はゴールではなくスタートです。新たな理念のもと、より一層努力してまいります」と謝辞を述べた。

28日には、村上市が同病院に併設した「村上市救急ワークステーション」と「むらかみ病児保育センター」の開所式が行われた。救急ワークステーションは、質の高い救急医療サービスを提供するために新病院と連携しながら、救急救命士が病院内で実習を行い、知識と技術の向上を目指すとともに、高規格救急車の配備により、医療と消防の連携活動の拠点となる。病児保育センターは、病気の子どもや病気が治りかけの児童を、保育士と看護師が安全に預かり、保護者の子育てと仕事の両立を支援する。

式典では、関係者16人が参加。テープカットや見学会を行った。高橋邦芳市長は「村上総合病院と連携しながら、質の高い救急医療とより良い子育て支援を目指したい」と式辞を述べた。

村上新聞2020年12月6日号

村上新聞

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