新潟駅前で話題のカヌレ専門店「Canelé de CHIANTI」
今年5月に新潟駅前のイタリアンレストラン「Atelier CHIANTI(アトリエキャンティ)」が、フランスの伝統的な焼き菓子「カヌレ」専門店「canelé de CHIANTI (カヌレドキャンティ)」にリニューアルオープンした。そのカヌレドエキャンティの提供するカヌレが、新潟の女性の間でブームになっていて、店舗販売だけではなく、イオン新潟各店の催事場での販売や、ネット販売などにも広がっているという。
オーナーシェフである川又真氏はもともとパティシエ出身。メディアシップ内にあった「レストランパッショーネ」で2年間料理長を務め、2016年8月にモダンイタリアンレストラン「Atelier CHIANTI(アトリエキャンティ)」を新潟駅前にオープンした。
2018年には、新潟県内35歳以下の料理人約50名が参加した大規模料理コンテスト「新潟若手料理人コンテスト」のファイナリストに選出し、3位となった。なおアトリエキャンティは2020年ミシュラン新潟にも掲載されている。
川又氏はカヌレドキャンティの立ち上げの経緯を、「コロナ禍により客足が遠のいてしまい、テイクアウト中心のお店の立ち上げを考え、レストラン運営時から最もお客様の評判が高かったデザート、『カヌレ』の専門店としてリニューアルしたらお客様に喜んでもらえるのではないかと思ったのがきっかけです」と話した。
4月から1か月間の休業期間のうちに店舗を改修し、5月からカヌレの専門店としてテイクアウト販売を始めたところ、店舗のコンセプトや商品自体のレベルの高さから、一気に新潟市内で評判となった。
一般的にカヌレを取り扱っている製菓店自体、それほど多くないと言われている。また、カヌレを取り扱っていると言われる店でも、カヌレのラインナップはせいぜい5種類程度だ。そんな中、カヌレドキャンティの商品ラインナップは、常時18種類、旬の食材を利用した期間限定商品も追加されると、ラインナップは20種類を越えることもあるという。
カヌレドキャンティの圧倒的な商品バリエーションにより、ラインナップ数ばかりが注目されがちだが、このアトリエキャンティの最も注目すべき点は、その商品ラインナップの圧倒的な「数」ではなく「質」なのだ。商品バリエーションを増やそうと、生地を流用しトッピングの違いのみでバリエーションの幅を持たせようとする製菓店が少なくない中、アトリエキャンティは種類ごとに生地の味を変えている。つまり常設メニュー18種類に対し、独自の味付けを施した18種の生地をわざわざ準備し、手間暇を惜しまずに商品ラインナップを確保しているのだ。
その生地の作り方にもこだわりがある。通常のカヌレの生地は、材料を混ぜあわせた後、冷蔵庫で1日ほど寝かせるという工程がある。カヌレドキャンティでは、通常の冷蔵庫よりも低い0度ぐらいの温度で、2日間ほど生地を寝かせる。こうして低温下で長時間生地を熟成させることで、もっちりとした食感が生み出せる。
アトリエキャンティの川又真代表は、「飲食店の商品価値の本質は『手間』なんです。それを面倒くさがっては料理人である意味がありません。ひとつひとつの手間暇を大切にし、食材本来のポテンシャルを最大限引き出すことを心がけています」と語る。
またカヌレドキャンティの店舗内部のこだわりもおもしろく、アトリエを意識したという店舗内装は、美術館を彷彿とさせる空間が広がっている。
川又氏は、「料理が美味しい事や、食材にこだわっているというのはシェフとして当たり前の事です。ですから私は、魅力的な空間やサービス、心地よい雰囲気など、ユーザーの体験価値の向上という面も大切にし、商品の価値付けを行っています」と話した。
なおカヌレドキャンティは来春移転し、現在の店舗ではレストラン営業を再開する予定だという。
◎Canelé de CHIANTI
〒950ー0086
新潟県新潟市中央区花園1町目5−9ベロウ花園