「全世界に向けて核兵器廃絶を強く訴え続ける」新潟市役所で原爆犠牲者追悼並びに平和祈念の集いが開催
新潟市、新潟県原爆被害者の会、新潟市職員労働組合は6日、新潟市役所(新潟市中央区)で、原爆犠牲者追悼並びに平和祈念の集いを執り行った。
広島市へ原子力爆弾が投下された、1945年8月6日8時15分に合わせ、式典に参列した参加者は犠牲者を偲び、黙とうを捧げた。
式典に出席した、新潟市の中原八一市長は挨拶で「原子爆弾の犠牲となられた数多くの御霊に謹んで哀悼の意を表します。平和の尊さと核の恐ろしさを後世に語り継ぎ、全世界に向けて核兵器の廃絶を強く訴え続けるのは、私たちの重要な責務である。そのような中、来年5月にはG7サミットが広島で行われ、原爆慰霊碑前で世界平和や核軍縮への決意が示されることは大きな意義があると考えている」と話した。
新潟市職員労働組合の倉田千代子執行役員は、「ここ数年というか私は初めてだと思うが、被害者の会の事務局の人がかなわなかったというのは初めてではないかと思っている。皆様もご存じの通り、被害者の会は2022年末をもって活動停止になりました。高齢化が進み活動が難しくなったということであったが、そういう現状があるということを重く受け止めざるを得ないということになった」と話した。
また式典では、新潟商業高等学校国際教養科3年生の生徒4人が、英訳された新潟県原爆被害者の会の「追悼のことば」を読み上げた。
式典の最後には参列者からの献花が行われ、中原市長を皮切りに参列者が次々と、広島県にある平和記念公園の原爆死没者慰霊碑が映る写真と、長崎県にある平和祈念像が映る写真の前で手を合わせながら祈り、献花台に花を供えていた。