三幸製菓株式会社(新潟市北区)の影響による増産などで増収黒字転換に、岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)が2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表
岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)は8日、2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。
売上高51億5,631万8,000円(前年同期比23.0%増)、営業利益7,060万9,000円(前年同期は△1億4,471万8,000円)、経常利益2億9,968万8,000円(前年同期は△1億65万8,000円)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億963万7,000円(前年同期は△7,069万1,000円)と増収黒字転換なった。
三幸製菓株式会社(新潟市北区)の2月の火災以降の出荷自粛の長期化から米菓売場全体が縮小する危機感が大きく、業界を挙げて増産体制をとったが、受注に応えきれない状況が続いた。
開発部門では、日本料理の人気店の監修を得てワンランク贅沢な大人の味わいを実現した「黒豆せんべい柚庵焼き仕立て醤油味」「同西京風みそ仕立て」を発売したほか、北海道工場と千歳高校のコラボ商品第2弾として「ふわっとハスカップアロニア味」を発売した。
製造部門では、業界を挙げて増産体制をとるなか、主力商品を主体としながらフル操業を続けた一方で、食用油・包装資材などの原材料や天然ガスなどのエネルギー価格が急騰するなか、ムダの排除や物流体制の整備強化などコスト削減のための自助努力を重ねているが、製造原価の高止まりを余儀なくされているという。
営業部門では、代替需要に対し定番売場維持を最優先とし、新商品の発売を延期してまで「黒豆せんべい」や「田舎のおかき」などの主力商品の安定供給に注力した。この結果、供給不足を解消するまでには至らなかったものの、品薄状態に対し一定のカバーができたものと考えているという。