新潟県が大雨による被災地の状況や今後の天候に関して情報共有する大雨災害対策本部会議を開催、10日に下越と佐渡で大雨警報発表の可能性
新潟県は9日に第2回大雨災害対策本部会議を開催し、4日までの大雨で被害を受けた地域への対応状況や、今後も降雨が予想される県内の気象状況について、県庁各部や新潟地方気象台、北陸地方整備局、自衛隊などと情報交換した。
対策本部会議後の記者会見で防災局の深田健次長が会議の内容について解説。「土石流の被害を受けた村上市小岩内地内において、現在、県では流木の搬出をしているが、市道の復旧が少し遅れている。市と改めて調整する必要がある。また、避難生活が長期化した場合の、高齢者・要介護者などの健康面の心配があるといった課題がある」と会議内で情報共有された被災地での課題について述べた。
なお、県ではwebサイト上で事業者支援や生活再建支援などに関する情報と問い合わせ先を掲載している。
一方、新潟地方気象台によると(9日8時現在)前線が11日にかけて北日本に停滞し、これによりに県内でも大気が不安定となる見込みである。10日の1時間降水量はいずれも多いところで、下越で30ミリ、中越で20ミリ、上越で20ミリ、佐渡で30ミリ。特に下越では、9日6時から10日6時までの24時間雨量が70ミリ、10日6時から11日6時では100から150ミリと予想されている。10日には下越と佐渡で、11日には県内全域で警報級の大雨となる可能性がある。
対策本部会議後の記者会見において新潟地方気象台の担当者は「9日の日中から前線の南下が予想されており、下越と佐渡で大雨警報発表の可能性が中程度ある」と話し、「警報級の大雨が予想されるため、復旧や支援活動をする方々は警戒をお願いしたい。また前線の南側ではこの先一週間高温がつづく。熱中症にも注意してほしい」と呼びかけた。
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