首都圏IT関連企業を誘致、LOTTE Hotel Arai(新潟県妙高市)が株式会社イノベーションパートナーズ(東京都)とロッテアライリゾート内にオフィスエリアを新たに開設
「ロッテアライリゾート」を展開する株式会社LOTTE Hotel Arai(新潟県妙高市)は9月から、プロモーション事業などを手掛ける株式会社イノベーションパートナーズ(東京都)とともにロッテアライリゾート内にオフィスエリアを新たに開設し、協業事業としてオフィス誘致事業およびワーケーション事業を展開する。イノベーションパートナーズは9日、妙高市のロッテアライリゾートで妙高市との進出協定締結式などを行った。
この日の締結式には、イノベーションパートナーズの本田晋一郎代表取締役、LOTTE Hotel Araiの中谷高士代表取締役、妙高市の入村明市長、新潟県の佐久間豊副知事が出席した。
ロッテアライリゾートは、これまでにインバウンドを中心とした欧州圏の多くの観光客を、ウインターシーズンにはスキーやスノーボードなどを提供してきた。今後、アフターコロナにおいて、ワーケーションとして29泊30日を上越エリアで過ごすコンテンツ開発を誘致企業とともに展開する。
イノベーションパートナーズは、佐賀県とともに官民連携の企業誘致活動をはじめ、佐賀県嬉野(うれの)市の温泉旅館「和多屋別荘」ではIT関連企業の8社誘致とワーケーション事業などを旅館と協業事業として展開している。イノベーションパートナーズにとって、新潟県内のサテライトオフィスは初で、妙高市のオフィスではEコマースやウエブサイトの構築、サテライトオフィスの誘致などを行う。
本田代表取締役は「今回のイノベーションパートナーズの新潟県への進出は、首都圏を中心としたIT関連企業の誘致につなげる。そのことで、交流人口を関係人口へとシフトさせるための取り組みを地域一体となって取り組む」と話した。
中谷代表取締役は「ロッテアライリゾートとしては場所を貸すことになるが、新しい取り組みになる」と話した。
佐久間副知事は「イノベーションパートナーズの妙高市の進出に感謝申し上げるとともに、ワーケーションの推進など官民が連携して、地域創生に向けて取り組んでいきたい」と挨拶した。
入村市長は「コロナと言う難解な時代を迎え、2020年を境にして世の中が変わってきた。今回は東京一極集中から変わる取り組みだ」と話した。
ホテルのサテライトオフィス化をめぐっては、ビジネスホテルチェーンの株式会社東横イン(東京都)が全国的に進めており、上越市の上越妙高駅前の「東横INN上越妙高駅西口」でも近隣にあるJM-DAWN関連のサテライトオフィスの入居などを検討している。
(文・撮影 梅川康輝)
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