新潟県の花角英世知事が大雨の被害へ言及、「早期に日常を取り戻せるよう努力していく」
新潟県の花角英世知事は10日に定例会見を開き、4日までの大雨の被害について、復旧へ向けた考えや、今後の防災・減災対策などについて語った。
花角知事は県内の被害について「今回の大雨では人的被害は最小限だったが、土石流により家屋が倒壊する被害が出た。加えて道路や農業用水、公共インフラにも甚大な被害が出た」と述べ、「まずは被災者の生活の再建と、その前提となる住宅の被害認定調査を進めていく。そして被災者の生活再建への支援と公共インフラの復旧。早期に日常を取り戻せるよう努力していく」と話した。
また、花角知事は就任以来「防災・減災」に取り組むことを強調してきたことから、今回の災害についても「羽越水害では荒川も三面川も決壊した訳だが、『国土強靱化のための3か年緊急対策』で手をつけた河道の掘削で、今回は氾濫は随分と抑えられた」とする。
一方で、「しかし、地盤の低いところは排水が追いつかず、内水氾濫は起こった。(これからも)着実に対策はやっていく」と話す。また、今回の村上市での事例から「地域住民は災害への感度が高く、適切な避難をしていた。ソフト面での災害対策の重要性も改めて示された」とし、ハード・ソフト両面で進めていく姿勢を示した。