増収黒字転換に、新潟交通株式会社(新潟市中央区)が2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表

新潟交通のバス

新潟交通株式会社(新潟市中央区)は12日、2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。

売上高42億3,000万円(前年同期比26.4%増)、営業利益4億2,100万円(前年同期は△1億8,300万円)、経常利益△3億6,900万円(前年同期は△1億7,200万円)、親会社に帰属する純利益3億1,400万円(前年同期は△8,400万円)となった。

全国に緊急事態宣言が発令された前年同期に比べて回復したものの、依然として感染症拡大前の水準を下回る状況が続いているという。

セグメントの業績の概況は、以下の通り。

運輸事業

3月26日にダイヤ改正を行い、定時性、利便性の向上に努めたことに加えて、県独自の警報による影響を受けた前年に比べて、行動制限の緩和により需要回復傾向が見られたことなどにより、一般乗合バス部門全体では、前年同期比増収となった。

高速バス部門では、県内高速路線バスにおいて、利便性や認知度を高めることを目的とした新潟県及び新潟県内高速バス6事業者で構成する統一ブランド「ときライナー」に参画するなど需要回復に努めたことなどにより、高速バス部門全体では前年同期比増収となった。貸切バス部門では、行動制限緩和を受けバスツアーの受注が増加したことに加え、修学旅行を主とした学校関連万の貸切バスを受注したことなどにより前年同期比増収となった。

この結果、運輸事業の売上高は18億7,300万円(前年同期比25.8%増)となった。

不動産事業

万代シテイでは、万代シルバーホテルビル2階に飲食店5店舗からなる「BANDAI FOOD HALL(万代フードホール)」を4月29日にオープンしたほか、新たに医療系のテナントおよび飲食テナントを4月に誘致した。加えて、感染防止対策を徹底した上で、集客を高める販売促進や催事・イベントを企画実行するなど、街区の新しい魅力の発信や来街者の増加に努めたことにより、賃料収入および駐車場収入は前年同期比増収となった。

この結果、不動産事業の売上高は6億8,600万円(前年同期比0.7%増)となった。

商品販売事業

行動制限の緩和によるイベント実施や観光需要の回復傾向が見られたことなどにより、主力の土産卸売が堅調に推移し、前年同期比増収となった。この結果、商品販売事業の売上高は4億5,000万円(前年同期比49.8%増)となった。

旅行事業

旅行事業では、「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」がゴールデンウィークを除く第1四半期を通して適用されたことに伴い、県内日帰りバスツアーを中心とした募集型企画旅行が堅調に推移した。加えて、前年は県独自の警報により延期・中止が相次いだ修学旅行を主とした学校関連団体を順調に受注・催行したことなどにより、前年同期比増収となった

この結果、旅行事業の売上高は4億5,400万円(前年同期比56.2%増)となった。

旅館事業

新潟市内の「万代シルバーホテル」、佐渡市内の「国際佐渡観光ホテル八幡館」において、県民割を利用した個人客、催事団体客、修学旅行等の宿泊客を積極的に受け入れたことにより、前年同期比増収となった。この結果、旅館事業の売上高は2億9,100万円(前年同期比66.5%増)となった。

その他事業

広告代理業においては、新潟市が発行する「地域のお店応援商品券」事業の受注やデジタルサイネージを主とした広告収入が好調に推移したことにより、前年同期比増収となった。

航空代理業においては、国内線の運航便数が前年より増加したことに伴い空港業務受託手数料が増加したことにより、前年同期比増収となった。

清掃・設備・環境業においては、清掃部門におけるスポット受注や佐渡営業所におけるリサイクル部門の金属屑売却が堅調に推移したことにより、前年同期比増収となった。この結果、その他事業全体の売上高は4億7,300万円(前年同期比16.1%増)となった。

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