元新潟県議会議員の近藤貞夫氏が妙高市の入村明市長を公職選挙法違反の疑いで妙高警察署に告発
元新潟県議会議員の近藤貞夫氏は12日、新潟県妙高市内で記者会見を開き、妙高市の入村明市長を公職選挙法違反の疑いで妙高警察署に告発したと発表した。
告発状によると、入村市長は今年7月15日16時ころ、妙高市庁舎内において妙高市職員数人に対し、今年10月の妙高市長選挙に立候補を予定している城戸陽二氏(前妙高市観光商工課長)の名刺を手渡し、「(城戸を)頼むぞ」と言って投票を依頼した。
また、入村市長は今年7月26日13時40分ころ、株式会社ゆうきの事務所(妙高市)に城戸氏と訪れ、城戸氏の後援会が作成したチラシをゆうきの会長に手渡し、「城戸を頼むぞ」と言って投票を依頼した。
近藤氏は告発状の中で、入村市長が市長という地位を利用して投票依頼を働きかけたものだと指摘し、「選挙の公正を著しく害することになる」と記している。
なお、近藤氏は今年10月の妙高市長選挙に立候補を予定している宮澤一照氏(現妙高市議会副議長)の相談役を務めている。
妙高警察署が受理したかどうかについては、近藤氏は「妙高警察署は告発状を受け取り、内容を精査すると言われた」と話し、妙高警察署は「今の段階では回答できない」と話している。
一方、入村市長は12日夕方、妙高市総務課を通じ、「告発状を正式には見ていない。選挙管理委員会からは、法に抵触するおそれはないとの見解をいただいている。私としては投票依頼をしたつもりはない」とのコメントを発表した。