国重要有形民俗文化財も、新潟県上越市の民俗資料を収蔵する上越市立歴史博物館岡沢拠点収蔵施設で一般公開
新潟県上越市は13日、上越市の民俗資料を収蔵する上越市立歴史博物館岡沢拠点収蔵施設の一般公開を行った。明日14日にも公開する。時間は午前10時から16時まで。
公開は昨年から実施しており、昨年は盆の時期だけだったが、今年からゴールデンウイークの時期も増やした。
国重要有形民俗文化財のドブネのほか、農機具など約3万点の民俗資料を収蔵している。ドブネとは、特に上越市頸城地方の沿岸部を中心に地曳き網(じびきあみ)の時に使われていた木製の舟のこと。
また、降雪地帯であることから農業や山仕事など産業のために使われていたソリのほか、江戸時代から昭和初期まで上越市内にあった油田関連の道具も展示されている。上越市板倉区玄藤寺周辺には日本初の油田、玄藤寺油田があった。
上越市立歴史博物館の花岡公貴(こうき)統括学芸員は「上越市は江戸時代以前から農業が主たる産業で、伝統的な産業の道具が豊富に残されているのが特徴だ」と話していた。
上越市立歴史博物館では来年、油田関連の展覧会を実施する予定で準備を進めている。