まもなく復活するキューピットバレイスキー場(新潟県上越市安塚区)で、安全祈願祭と温泉完成披露会

キューピットバレイスキー場

新潟県上越市と株式会社スマイルリゾート(新潟県湯沢町)は12日、スキー場や温泉などからなる「安塚雪だるま高原」(上越市安塚区)にあるキューピットバレイスキー場の「復活」グランドオープン(19日)を前に、安全祈願祭を行ったほか、同じ敷地内にあり、日帰り温泉が楽しめる「ゆきだるま温泉久比岐野新館」の完成披露会を行った。

安全祈願際には関係者20人ほどが参加し、玉串をおさめ、今シーズンの安全を祈願した。その後、場所を移して、日帰り温泉施設の完成披露会を行い、上越市の村山秀幸市長などが挨拶を行った。

安全祈願祭の様子

だるま温泉久比岐野新館外観

キューピットバレイスキー場は第3セクターの株式会社キューピットバレイが30年間、スキー場、日帰り温泉、温泉の宿、キャンプ場などを運営してきたが、昨年3月に記録的な暖冬小雪と新型コロナウイルスなどの影響により会社を解散していた。

一方、スマイルリゾートは、平成28年度から前指定管理者のキューピットバレイとの業務提携によりキューピットバレイスキー場の運営にも携わり、業務改善および業績回復に尽力していたこともあり、今年6月に安塚雪だるま高原の指定管理者に選定された。

スマイルリゾートは、新潟県内に「湯沢中里スノーリゾート」「舞子スノーリゾート」「ムイカスノーリゾート」「ニノックススノーパーク」、長野県に「車山高原SKYPARKスキー場」の5つのスキー場を所有しており、共通リフト券の割引などで各スキー場での相乗効果を狙う。スマイルリゾートの八木達也執行役員によると、キューピットバレイスキー場ではシーズンリフト前売り券が8万枚近く売れているという。

ゆきだるま温泉久比岐野新館は、「日帰り温泉雪の湯」が老朽化により閉館したことを受け、計7,200万円をかけ、これまで宿泊施設だった「温泉の宿久比岐野」の浴場を拡張する改修工事を行なって完成した。源泉かけ流しで、浴室面積を各4平方メートルから12平方メートルに拡大したほか、洗い場も各4か所から8か所に増やした。

料金は大人600円(中学生以上)、小学生300円、未就学児(3歳以上)100円。なお、上越市民のリフト券所持者は500円になるほか、70歳以上の上越市民は上越市シニアパスポートの提示で350円に割り引きされる。

浴槽

スマイルリゾートの八木執行役員は「宿泊の部分が今シーズン全く実施されないが、地域の方や柏崎、長岡から来てもらいたい。コロナ禍でかなり厳しいと見込んでいるが、スキーは雪の上で体験ができる貴重なスポーツだ。皆さんの外に出ていこうという欲求にスキーはマッチしているのでアピールしていく。また、学校のスキー体験事業などもあり、地域と連携した取り組みを行っていく」と話していた。

肘タッチをする村山市長(右)と八木執行役員

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