栃木・日光や福島と新潟を結ぶ「八十里越」の事業進捗率
国道289号の三条市(旧下田村)から福島県只見町に至る県境部分である「八十里越」。司馬遼太郎の小説「峠」の舞台となったことでも知られる歴史の道だ。
しかし、現在でも、福島県と新潟県の県境部分の約20kmは一般車両が通行出来ない「通行不能区間」。現在、工事が進められているが、同地域は国内有数の豪雪地帯のため、半年間しか工事ができない。
その八十里越の工事の進捗状況が、現在開催中の県議会で話題になった。
現在、国土交通省、福島県、新潟県の三者で分担し、整備を進めており、新潟県施工区間の事業進捗率は約89%、国交省と福島県施工区間の事業進捗率は約74%となっているそうだ。
完成すれば、栃木県の日光や福島県、新潟県を周遊する観光ルートが可能となり、日光経由で新潟を訪れる観光客の増加も期待されることから、早期の全線供用への期待が高まっている。