JR東日本スタートアップ(株)が新潟県のGALA湯沢スキー場にて、トンネル湧水で育てたわさびの試食会
JR東日本スタートアップ株式会社と、グリーンインパクト株式会社は18日、GALA湯沢スノーリゾートでJR東日本沿線のトンネル湧水を活用した「鉄道わさび」の試食会を開催する。鉄道わさびはJR東日本沿線の湧き水を利用したもので、今後は試食会の結果も踏まえて商品化を進めていく。
JR東日本スタートアップはJR東日本の子会社で、ベンチャー企業などから駅や鉄道といったJR東日本が保有する経営資源や情報資産を活用したビジネスとサービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現している。
JR東日本スタートアップは今年6月から、湧き水を利用したわさび栽培の事業化を進めるグリーンインパクトと協力し、新潟県と千葉県の線路沿線の湧き水を利用した、鉄道わさび栽培の実証実験を開始した。新潟県湯沢町のGALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水は、駐車場の消雪、 軟水化装置を介し飲用水として利用されており、豊富なミネラル分が含まれる点や、年間を通じて水温が低いことから、さわび栽培に適しているという。
育成されたわさびは18日、GALA湯沢スキー場内の和食レストラン「ゆた」で開催される試食会にて、刺身の付け合わせやわさび漬けといった形で限定20食が提供される。将来的には「GALAブランドわさび」として、土産品やグループ会社への提供を進め、生産者が加工と流通を行う6次産業化を目指していく。
また、伊豆・長野などに比べてわさび生育に適した湧水量や水温等に恵まれていない千葉県でのわさび生産も目指す。こちらは県内有数の湧水量を誇る千葉県君津市久留里地区の自噴井戸の湧き水を利用する。収穫後は、JR東日本直営のホテルファミリーオ館山内レストラン「BUONO(ボーノ)」にて限定メニューとして販売する予定。