県内でも普及し始めた宅配便ロッカー
運送業界の人出不足に対応
ECの普及による荷物量の増加や、核家族化・共働き世帯増加にともなう再配達の増加――。いま、運送業界では人出不足が深刻化している。そんななか、宅配ロッカー・ボックス関連のビジネスが、新潟でも活況を呈し始めているようだ。
その一つが、宅配便ロッカー。ヤマト運輸などが出資するパックシティジャパン(東京都)が提供する宅配便ロッカー「PUDOステーション」は、公共施設、スーパー、商業施設など全国約3200か所に設置されている。県内でも今年に入り設置され始め、現在、原信など17か所に設置されている。24時間受け取りが可能なほか、受け取りもパスワードを入れるだけの簡単な操作で済むという。
(17か所)
イオン中条店
原信西新発田店
原信河渡店
万代シテイバスセンター
原信女池店
原信関谷店
原信黒崎店
原信五十嵐東店
ヤマト運輸新潟真砂センター
原信新津店
原信吉田店
原信見附店
原信美沢店
原信古正寺店
原信岩上店
ナルス国府店
ナルス高田西店
ただ、日本郵便の宅配便ロッカー「はこぽす」が新潟にまだ設置されていない。加えて、場所的にもJR駅には設置されておらず、まだ普及が始まったばかりの状況といえる。
宅配便ロッカー以外にも、普及に向けた動きが出ている。例えば、三条市では、地元の(株)グリーンライフの宅配ボックスが、ふるさと納税の返礼品として選べるようになった。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15204/464031
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15204/4411046
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15204/4411039
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15204/464032
一方、米国では、Amazonが昨年7月、大型ロッカーを集合住宅の共用エリアに無料で設置し、住民が24時間いつでも自分の荷物を受け取れるようにするサービス「Hub」の提供を開始した。昨年、宅配ボックスを無料で希望した場所に設置してくれるという宅配ボックス設置サービスを開始。今年6月時点で、同国内で50万人超の居住者がHubを利用できる状態にあるという。