新潟県立海洋高校(新潟県糸魚川市)の村山豪君が大相撲鳴戸部屋に入門
新潟県糸魚川市の新潟県立海洋高校3年の村山豪さんが、大相撲の鳴戸部屋に入門することが決まった。18日に海洋高校で鳴戸親方(元大関琴欧州)と記者会見し、「体が小さいので、大関貴景勝のような押し相撲で、関取を目指したい」と抱負を語った。
来年1月5日に新弟子検査を受け、両国国技館で開催される1月場所の前相撲でデビューする予定。海洋高校から角界入りする力士はこれで8人目となる。
身長168㎝、体重130㎏の村山さんは千葉市出身で、小学校5、6年次にわんぱく相撲全国大会で2年連続3位入賞を果たし、海洋高校の田海哲也総監督にスカウトされた。海洋高校に近い糸魚川市立能生中学校に入学し、その後、新潟県内強豪の海洋高校に入学した。
高校時代は2年次に全国高校相撲十和田大会で団体戦2位となるなど活躍したが、大会後の7月に稽古中に相手の指が目に入ったことが原因で網膜剥離を患った。今年に入って手術し、その後は順調に回復。現在は、はっきりと見えているという。
鳴戸親方は海洋高校の稽古に何度か足を運び、村山君には直接胸を貸すなど注目していた。村山君も鳴戸部屋の稽古を見学し、鳴戸親方の情熱あふれる指導に触れて、入門を熱望するようになったという。
村山君は19日にPCR検査を受けたのち、20日に上京し、鳴戸部屋に入る予定。
村山君は「中学、高校の6年間の経験を活かし、応援してくれた周りの人たちに恩返しできるように精進していきたい。また、人としても成長できたらいいと思っている」と話した。
鳴戸親方は「自分の息子のように優しく、厳しく育てたい。村山君は怪我をした悔しい気持ちをバネにして回復した強い気持ちが素晴らしい。これを忘れずに一日一日頑張って、積み重ねていってほしい」と話していた。