新潟市が『図説 新潟開港150年史』を刊行
開港150周年を記念して刊行
新潟市は来年1月1日に新潟港が開港150周年を迎えることを記念して『図説 新潟開港150年史』を刊行する。開港以前の湊町新潟の様子や、開港から現在にいたるまでの新潟港の歴史をたどっており、新潟の誇りである新潟港のあゆみを知ることができる一冊。サイズはA4版カラーで、全128ページ。
販売開始日は12月1日で、価格は1200円(税込)。新潟市歴史文化課(白山浦庁舎)、新潟市歴史博物館みなとぴあで販売する。また図説の刊行に合わせ,12月1日に万代市民会館において「古資料が語る新潟の歴史」特別講座を開催し,図説のみどころなどを紹介する。
目次
第一章 湊町新潟の繁栄
一 湊町新潟の成り立ち
二 湊町新潟のかたち
三 河口の独占
四 湊に集う回船
五 新潟町の回船問屋
六 村々に支えられる湊
コラム一 流作場と島
第二章 新潟開港以前
一 抜け荷
二 新潟上知
三 外国船の来航
四 繰り返される開港の延期
コラム二 雪旦の見た新潟
第三章 新潟開港
一 戊辰戦争下の新潟開港
二 開港と新潟県開設
三 新潟税関
四 開化の町新潟
五 外国人の来港
六 川蒸気の隆盛
コラム三 白山公園
第四章 新潟港の模索
一 貿易の不振
二 築港を求めて
三 回船と定期航路
四 ウラジオストク航路の模索
五 北洋漁業基地
六 地主と資本主義
七 鉄道の開通と新潟港
コラム四 萬代橋
第五章 近代港湾の実現と戦争
一 沼垂合併と築港
二 臨港埠頭と山ノ下開発
三 築港と町づくり
四 港湾と工業化の展開
五 飛行場の開設
六 日満指定航路と定期船
七 戦時下の拠点港
八 襲われる港
コラム五 森山一虎「日満航路―月山丸―」
第六章 新潟港と新たな出発
一 港の復興
二 万代島の整備と導流堤
三 漁業基地として
四 米軍基地の飛行場
コラム六 削られる海岸・防波堤
第七章 高度経済成長と新潟港の拡大
一 地盤沈下
二 日本海沿岸諸国への期待
三 佐渡汽船
四 関屋分水路と港
五 新潟地震
六 新産業都市と東港の建設
七 特定重要港湾の指定
八 新潟空港
コラム七 鉄道と自動車の街「流作場」
第八章 港の文化
一 エネルギー基地 東港
二 商工業団地の形成
三 フェリー基地 西港
四 万代島再開発
五 憩いの場としての港空間
六 国際交流と環日本海
七 地域の魅力を発信する湊町の文化財
八 姿をあらわす江戸時代の湊町跡
コラム八 湊町新潟の発見