新潟県教育委員会が体罰や自転車の飲酒運転などで教職員5人を懲戒処分
新潟県教育委員会は22日、教職員5人に対して懲戒処分を行ったと発表した。
下越地方の高等学校の30歳代男性教諭は、自転車の飲酒運転で停職1ヶ月に。
具体的には今年10月、飲食店で教員を含む3人と飲酒後、自転車で帰宅途中に歩行者の男性と衝突し怪我を負わせた。また、自転車での飲酒運転の発覚を恐れ、被害者への救護義務を怠り現場から離れた。
事故の際に目撃者が警察へ通報し発覚。当日中に警察が該当職員を訪ね、呼気検査でアルコールが検出された。被害者の怪我は擦過傷ほどの軽傷で、道路交通法違反としての行政・刑事処分は無い。また、事故を起こした該当職員本人も、事故時に脳震盪や顔面の擦過傷などを負ったという。
中越地方の高等学校の40歳代男性教諭は、体罰による戒告処分に。
具体的には今年10月、授業中に他の教科の問題集を開いて話をしてた男子生徒2人を注意する際、問題集で頰を叩き、そのうち1人に怪我を負わせるとともに眼鏡を破損させた。被害生徒の怪我は左まぶたの2ミリメートルほどの切り傷で、治療が必要な怪我ではなかった。被害生徒から養護教諭へ相談があり発覚した。なお、該当職員は過去に体罰などを行ったことは無いという。
下越地方の中学校の30歳代男性教諭は交通加害事故により戒告処分に。
具体的には 今年6月、退勤のため下越地方の県道を自家用車で走行中、前方不注意により、道路を横断してきた歩行者に衝突し怪我を負わせた。被害者の怪我は、脳挫傷、右眼窩骨折、右頰骨骨折、右鎖骨骨折など全治約90日の重症。男性教諭は、11月に運転免許停止30日間の行政処分を受けている。
下越地方の教育機関の40歳代男性職員は、個人情報の不適切管理や紛失により減給4ヶ月に。
具体的には、校内情報管理規定に違反して、過去の勤務校の生徒の成績などの個人情報を私物パソコンおよびUSBメモリに保存していた。また、4月以降、新潟県情報セキュリティポリシーに違反して、複数回に渡り、私物のUSBメモリを庁内LANパソコンに接続して利用していた。さらに9月、担当職務に関するデータを所属長の許可を得ずに、不適切な手段により個人情報が保存されていた私物のUSBメモリに保存して外部に持ち出し紛失した。
該当USBは発見されていないが、現在まで情報流出などの被害は確認されていない。該当職員は、勤務地以外で作業をするために私物のUSBメモリにデータを保存していたと話し、また過去の勤務校の情報に関しては、今後の業務の参考にするために保存していたという。
教育庁本庁の50歳代男性管理主事は、個人情報の流出により戒告処分に。
具体的には9月に、市町村教育委員会、特別支援学校、教育事務所に通知メールで送信した際、教員の過去の非違行為10人分の個人情報が含まれているデータを誤って添付し、個人情報を流出させた。情報の流出は、送信先の市教育委員会からの指摘があり発覚。送信先の市町村教育委員会などにはメールの削除を依頼し、完了済みである。