新潟県三条市でロースタリー型障害者雇用支援サービス「BYSN(ばいせん)」のオープニングセレモニーが開催
株式会社スタートライン(東京都)は31日、9月1日にオープンする「BYSN(ばいせん)」のオープニングセレモニーを新潟県三条市で開催した。スタートラインは、2月に新潟県三条市と包括連携協定を締結し、その後、全国初の障害者が珈琲の焙煎を行うロースタリー型障害者雇用支援サービス「BYSN」を開設した。オープニングセレモニー冒頭では、社会福祉法人三条市手をつなぐ育成会の弥久保直樹さんが、エレクトーンを演奏してセレモニーを盛り上げていた。スタートラインは、「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」の企業理念のもと、2009年創業以来、障害者雇用支援の領域において、障害者の「採用」と「定着」に重きを置き、サテライトオフィスサービスを運営している。
ロースタリー型障害者雇用支援サービス「BYSN」とは、スタートラインと提携を結んだ企業に提供するサービスで、障害者が福祉的就労ではなく、企業就労として珈琲の焙煎業務を行う。利用企業は、「BYSN」の施設内に企業毎の拠点を構え、障害者を直接雇用する。三条の拠点では最大33社が「BYSN」を利用できるという。企業に直接雇用された障害を持つ人は、1日6時間の労働を週5日間行い、安定した業務が可能。施設内には専門的な知識を学んだスタッフがサポートするなど、充実した支援体制が敷かれている。
障害を持つ人や障害を持つ人の家族が施設の見学に足を運ぶなど注目が集まっている。
オープニングセレモニーに参加した三条市の滝沢亮市長は、「1人1人誰も取り残さないで、一緒に暮らす、一緒に生きるというのが当たり前な世の中になっている。けれども、それを実現するのはそんなに容易ではない中で、このような素晴らしい場所を作っていただいて感謝している。今後の三条市、県央地域の障碍者雇用について、ともにスタートが切れたというのは素晴らしいことじゃないかと思う」と話した。
スタートラインの西村賢治代表取締役は「この地でオープニングセレモニーを迎えられて、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。関東、大阪という大都市圏で事業を展開させてもらっているが、私自身は地方出身者。その地方にもっと色々なより多くの人が輝いている場所、自分らしく生きれる場所、そういったものを地域と一緒になって作っていく」と語った。
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