新潟県十日町市に「使用済み紙おむつの燃料化実験施設」が完成
新潟県十日町市は「使用済み紙おむつの燃料化実験施設」がエコクリーンセンター内に完成したと発表した。
これまで福祉施設などからゴミとして処分されていた使用済み紙おむつを、ゴミ焼却熱を利用して燃料(ペレット)化、その後、ペレットを福祉施設に輸送し、燃料として利用する「資源の循環利用」を行う。
令和元年度に経済産業省の「エネルギー構造高度化・転換理解促進事業」採択を受け、施設の整備を進めてきた。主な設備は、熱回収設備、紙おむつ処理機、粉砕機、造粒機、バイオマスボイラー(社会福祉法人十日町福祉会が運営する三好園しんざに設置)で、JFEエンジニアリング株式会社が施工した。事業費は2億5,685万円(うち国庫補助金は1億円)。
紙おむつの回収と燃料化は、今年4月に契約を締結した社会福祉法人十日町福祉会が行う。委託期間は15年で、うち4年間を実証事業とし、化石燃料の消費量や紙おむつ処理費用の削減効果などを踏まえ事業の採算性を検証するという。