新潟県糸魚川市消防本部が人命救助の2人に対し、感謝状を贈呈

表彰者と消防本部関係者

糸魚川市消防本部は23日、糸魚川市内で用水路に溺れた女子高生を救助した糸魚川市民に2人に対し、感謝状を贈呈した。

事故は、今月8日午前7時50分ころ、糸魚川市内の自宅近くの深さ1メートルほどの用水路に高校2年生の女子生徒が誤って転倒し、大雨の増水で流されていたところを見回りで訪れた市内在住の佐藤孝男さんが発見。

佐藤さんは流されている女子生徒を緩やかな流れの場所まで待ち、片腕をつかんだが、1人では救助できないと判断し、大声で助けを求めた。その声を聞きつけた会社に出社途中だった市内在住の戸澤和博さんが駆け付け、女子生徒のもう一方の腕をつかみ、2人で用水路から引っ張り上げた。その後、救急車を呼んだり、女子生徒の母親に連絡したりしたという。

女子生徒は低体温症と、かすり傷などがあったが、現在は快方に向かっているという。

小林正広消防長は「非常に大切な若い命と将来を救ってもらったということで大変ありがたい。私も現場の用水路を見たが、幅が広く、深かった。当時は水量も多く、身の危険を感じたのではないか。そんな中で救助にあたってもらい、本当に敬意を表することろだ」と話した。

佐藤さんは、「もし私が通らなかったらどうなっていたかと思うとぞっとする。助かって本当に良かった」と話し、戸澤さんは「元気になったと聞いて安心した。(表彰は)一生に一度あるかないかのことなので、光栄なこと」と話していた。

佐藤孝男さん(左)と戸澤和博さん(右)

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