印刷業の北洋印刷株式会社(新潟市西蒲区)が新潟地裁に自己破産を申請、県内54件目の新型コロナウイルス関連破たん

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、印刷業の北洋印刷株式会社(新潟市西蒲区、設立1947年8月、資本金1,000万円、石田三夫社長)は2日、新潟地裁に自己破産を申請した。申請代理人は堀田伸吾弁護士(新潟みなと法律事務所、新潟市中央区)。負債総額は約5億円。

北洋印刷は、1947年3月創業、同年8月に法人改組、業歴70年超となる老舗の印刷業者で、地域の諸官庁のほか、農協関係などより受注を得ており、民間企業向けにパンフレットなども手掛け、営業基盤を形成していた。

しかし、ここ数年の諸官庁のペーパーレス化に加えて急速なデジタル化に伴い需要が減退、本社社屋投資の借入負担を強いられた資金状況から、2020年に金融債務はファンド会社に債権譲渡されていた。そんな中、新型コロナウイルス感染拡大の収束も見られないことから、2021年6月期の売上高は需要減退から1億500万円まで低下したため、事業継続を断念し、今回の措置となった。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは54件目となる。

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