「病気をかかえる家族にとって救いの場所になる」、元サッカー日本代表の北澤豪(つよし)さんが「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」(新潟市中央区)を初訪問
新潟大学(新潟市西区)と公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京都、DMHC)がこのほど開所した「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」に8日、元サッカー日本代表でチャリティアンバサダーの北澤豪(つよし)さんが訪れ、ハウス内を見学したほか、ハウスで活動するボランティアの人たちとの交流をはかった。
病気の子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は、世界45の国と地域に379ヶ所に開設している。日本国内では「にいがたハウス」が12カ所目で、本州日本海側では初となり、10月1日より利用開始する。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」に訪れた北澤さんは、ドナルド・マクドナルド・ハウスにいがたの稲川欣也ハウスマネージャーに案内され、施設内を見て回った。多目的室、リビングルーム、ダイニングルーム、ベッドルームなどを見た北澤さんは、窓の多さや部屋の明るさや、家具のこだわりなどに驚く様子を見せた。また、ハウスの運営にあたるボランティアスタッフの人たちと会話をしたり、写真撮影をしたりして交流を図った。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」の印象について、北澤さんは、「一番の印象は、明るい。曇りが多い地域だとどうしても心が晴れなかったりすると思う。どうあれば気分が健やかになれるかというところが、デザインの中に落とし込まれている。いくつかハウスを回ってきたが、これだけ窓の数があるところはない」と話した。
また、日本海側で初となる「にいがたハウス」への期待について、北澤さんは、「12ヶ所目ということで、数が増えていくことの大切さがある。病気を抱える子どもやその家族にとっては、救いの場所になるのではないかと思う」と話した。
現在「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」は利用開始に向け、ボランティアスタッフのトレーニングを行うなど準備を進めている。ボランティアを150人募集したところ、約300人の登録申し込みがあり、医療や福祉の経験がある人のほか、主婦など、幅広い年代の人が登録しているという。
稲川ハウスマネージャーは、「お家に帰りたくても帰れないお子さんが多いと思うので、(お子さんが)ハウスに来た時には病院では出来ないような、例えばお父さんお母さんといっしょに遊んでたくさん甘えてほしい。また、お母さんやお父さんに関しては、いつもお子さんの心配ばかりして気を張っていると思うので、ハウスを利用するときは気分転換をしていただくなど、サポートできるようにボランティアの皆さんと力をあわせていきたい」と話した。
(文・撮影 中林憲司)
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