連結経常利益約2.5倍に大幅伸長、サトウ食品株式会社(新潟市東区)が2023年4月期第1四半期決算(連結)を発表

サトウ食品本社(新潟市東区)

サトウ食品株式会社(新潟市東区)は7日、2023年4月期第1四半期決算(連結)を発表した。

それによると、売上高67億2,953万9,000円(前年同期比12.4%増)、営業利益2億6,472万3,000円(前年同期比243.8%増)、経常利益3億6,266万2,000円(前年同期比151.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億8,549万3,000円(前年同期比182.0%増)となった。

セグメント別の売り上げが以下の通り。

 

包装米飯製品

包装米飯製品は、近年の社会構造や生活様式の変化に伴い、パックごはん市場全体が拡大傾向にある中、新型ウイルス感染禍において「ストック」できることが、新たな食材選びの重要なポイントとされるなど、消費者の意識に変化が見られているという。

また、小麦を中心とした穀物の価格高騰を受け、価格が比較的安定しているコメの存在感が高まり、米食に回帰する動きが活発化しており、これらの消費動向の変化を背景にまとめ買いニーズへの対応や食物繊維で始めるおいしい新健康生活の提案など様々な販売促進活動により、包装米飯製品の「家庭のご飯に代わる」日常食化に取り組んできた。

また、通年需要の喚起を目的に、同社独自の釜炊き製法をアピールするテレビCM『サトウのごはん「ふっくら釜炊き編」』、「サトウのごはん8食パック」の発売に合わせたテレビCM『サトウのごはん「多幸(炊こう)感」』を引き続き全国放映した。

これらの取り組みとともに、同社の包装米飯が日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により電子レンジによる2分間の加熱で家庭と同様のふっくら炊き立てのごはんを再現できること、また、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していること、さらに、賞味期間が1年と長期保存が可能であるという特長が消費者における利便性および安全・安心のニーズの高まりと昨年から続く新型ウイルス感染禍の新しい生活スタイルを背景とした内食需要の高まりにマッチした。

その結果、包装米飯製品の売上高は56億8,600万円(前年同期比14.0%増)となり、第1四半期連結累計期間としては過去最高の実績となった。

 

包装餅製品

包装餅製品においても通年需要の喚起に取り組んでおり、これまで「プレミアムライン」、「レギュラーライン」、「トライアルライン」の3つに分かれていた切り餅の商品ラインナップに、普段の生活や行動の範囲内で手を出せる高級品、いわゆる “プチ贅沢”需要にお応えする、「プライムライン」を追加し、「サトウの切り餅 特別栽培米新潟県産こがねもち」の商品開発を進めてきた。

また、女優の芦田愛菜さんが同社グループのみが個包装に使用している酸素を吸収する「ながモチフィルム」の特徴(鮮度保持剤なしでつきたての美味しさを24か月保持)を紹介するテレビCMや、切り餅「いっぽん」のスティック形状を活かした様々な食べ方を消費者に提案するテレビCMを継続的に放映することで、同社包装餅商品のブランド認知の深化に努めた。

さらに、餅商品の喫食機会向上と新たな消費者層の獲得を目的として、人気動画クリエイターとタイアップした動画制作を行ってきた。

年末商材である鏡餅については、引き続きダウンサイジング化が全体的に進んでいることから、「どこでも簡単に飾れる手頃なサイズの鏡餅!」をコンセプトとして商品開発を進めるとともに、市場に広く受け入れられている小飾りシリーズのアイテム充実やパッケージリニューアル、サッと鏡餅シリーズのパッケージリニューアルを図るなど、年末の販売増加に向けての取り組みを実施してきた。

また、流通における取り組みとして、鏡餅を店舗で陳列する際の開封作業の軽減を目的として開発した、段ボールを開封するとそのまま商品の陳列ができる「簡単!楽ちん段ボール」を引き続き採用し、取扱店の拡大に努めてきた。

包装餅の販売は、昨年末から続く様々な食料品の値上げに対して、当社餅商品は従来通りの価格で販売提案を行った結果、小売店各社の売上対策と同社提案が合致したことで、例年以上に販促機会が増加し、売上高は堅調に推移した。

その結果、包装餅製品の売上高は10億3,700万円(前年同期比4.6%増)となった。

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