新潟東消防署(新潟市東区)が通勤・通学ラッシュに合わせ、街頭で「救急車の適正利用」を呼び掛け
新潟東消防署(新潟市東区)は9日、通勤・通学の時間帯に合わせ「救急車の適正利用」街頭広報を実施した。この取り組みは9月9日の「救急の日」にちなみ、救急車、救急受診の適正利用の周知・啓発を呼び掛けるもの。地域医療にとって緊急性のない119番通報は大きな負担となっており、職員たちは道ゆく人へ救急車の適正利用を呼びかけた。
呼び掛けは早朝から始まり、新潟市消防局マスコットキャラクター「消太くん」と東消防署員17人が参加。新潟市の中でも通勤・通学の通行量が多い国道3号線で、「救急車の適正利用」を呼び掛けるパネルを持ちながら呼び掛けていた。
新潟東消防署の廣川學救急担当係長に具体的にどういった時に救急車を呼ぶべきかを聞くと、「突然の胸痛・突然倒れた・突然右もしくは左の手足が動かなくなった、上手く喋れないなど、そういった普段と違う異変に気付いたら、すぐに119番したほうがいい」と説明した。
つづけて、不正な救急車適正利用について「人それぞれ、痛みや怪我の程度で驚くときというのはたくさんあると思う。指をドアで挟む・指の先から若干の血が出ている、そういったところであれば、日中に整形外科で対応が可能になっている。もし歩けるのであれば、近くの整形外科などに駆け込むのがよいと思う」と話した。
救急車の適正利用のため、「救急安心センター事業の電話窓口」というサービスも存在する。電話番号「#7119」(15歳未満の子どもの場合「#8000」)に電話すると、医師や看護師、相談員が救急が必要な状況か判断するというものだ。同サービスは、毎日19時から翌朝の8時まで対応している。
また「AI救急相談アプリ」というサービスも開始されている。コミュニケーションアプリのLINEから同アカウントを友達追加で誰でも無料で利用できる。質問形式で病状を答え、AIが救急車を呼ぶか呼ばないかを判断する。