新潟県福祉保健部子ども家庭課が2021年度の児童虐待相談対応件数(速報値)を発表、過去最高件数

新潟県福祉保健部子ども家庭課は9日、2021年度の児童虐待相談対応件数(速報値)を発表した。令和2年度の3,336件に比べ、令和3年度は169件増加し、過去最高件数となった。

虐待の種類別では、「心理的虐待」が2,080件(59.3パーセント)と最も多く、次いで、「身体的虐待」887件(25.3パーセント)、「ネグレクト」517件(14.8パーセント)の順になっている。

児童の年齢別では、おおむね就学前の「0歳から2歳」、「3歳から6歳」があわせて、1,391件(39.7パーセント)となっている。次いで、「7歳から12歳」が1,286件(36.7パーセント)の順になっている。

主な虐待者別では、「実母」が1,643件(46.9パーセント)と最も多く、次いで「実父」が1,634件(46.6パーセント)の順になっている。

相談経路別では、「警察など」が1.471件(42.0パーセント)と最も多く、次いで、「学校など」が524件(15.0パーセント)、「福祉事務所など」が425件(12.1パーセント)の順になっている。

福祉保健部子ども家庭課は「虐待の件数自体が増えているということもあるのかもしれないが、周知啓発活動の影響もあり、相談しやすい機運が広がってきているので件数が増えたのではないかと考えている」と語った。2020年度から2021年度にかけて、虐待が疑われる家の近隣住民からの相談も増えていて、虐待を受けている子どもの相談に繋がるケースも増加中なのだという。

 

【関連リンク】

新潟県における児童虐待相談対応件数の状況(新潟県ホームページ)

児童相談所虐待対応ダイヤル 189 (通話料無料)

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