新潟県の花角英世知事が県庁の職員に年頭のあいさつ
新潟県の花角英世知事は、仕事始めとなる4日午前、職員に対し年頭あいさつを行なった。例年、幹部職員などを集めて行なっているが、今年は、新型ウイルスの感染リスクなどを考慮し、「事前に収録したあいさつの動画を職員がPCで視聴する」方法で行った。
花角県知事は、「昨年は新型コロナウイルスの影響により多くの人にとって試練の一年であったように思う。影響を受けた事業者への支援、あるいは弱い立場の方々への支援、学校・教育、保健所や病院等での第一線で対応していただいた皆さんに、それぞれの持ち場で一生懸命対応に当たってていただき改めて感謝を申し上げたい」と動画で職員に感謝の意を述べた。さらに続けて、「年が明けた今日時点においても未だ感染症の収束が見通せない状況である。それに伴い社会・経済活動、ライフスタイルなど様々な分野で変化が見られている。県は感染拡大の影響によって生じた人や企業の地方への分散の流れをしっかりと捉えて新潟県を選ばれる地域にすることや、それぞれの地域が持つ強みや財産を上手く活用することで人や企業を呼び込む政策・事業を進めていく」と語った。
また、ITの浸透により人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるための"デジタルトランスフォーメーション"、地球温暖化対策である脱炭素を目指し次の世代に安全で快適な環境を引き継ぐための"グリーントランスフォーメーション"への取り組みを進めていくなどの方針を示していた。
そして動画の終わりに、「職員の皆さんには厳しい財政状況の中にあっても創意工夫し、大胆な発想で前例にとらわれずに仕事に取り組んでもらいたい」と職員に激励を送った。
知事のあいさつを受けてICT推進課長の山本幹彦氏は、「現在はコロナで大変な状況ではあるが、この感染拡大が落ち着くと共にデジタル化が県民の皆様の利便性の向上・職員の働き方改革に繋がるような取り組みをして参りたい」と話した。
【花角英世知事 年頭挨拶】