2021年3月に地すべりが発生した新潟県糸魚川市来海沢区、適切な避難や災害後の活動が評価され防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞

糸魚川市来海沢区の地すべり(2021年3月4日11時過ぎの写真)

内閣府は12日、防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞者を発表し、新潟県糸魚川市の来海沢区を表彰した。2021年3月に同区で発生した地すべり災害における適切な避難や復興活動が評価された。

防災功労者内閣総理大臣表彰は、災害時における人命救助や被害の拡大防止、平時の防災活動などの功績が顕著だった個人や団体を表彰するもの。

糸魚川市来海沢区では2021年3月4日未明に地すべり災害が発生。糸魚川市によると当時、区長および役員9人が深夜、停電による暗闇の中、地区住民を戸別に回り避難を呼びかけ、人家に土砂が到達する前に避難を完了させた。また3月の地すべり以降も、逃げ遅れがないように把握できる体制を整えたことや、避難者や地区関係者への「来海沢区かわら版」の配布による情報共有を行うなど、防災活動に努めたことが評価された。

受賞に対し糸魚川市の米田徹市長は「来海沢区長をはじめ、来海沢区の皆様の災害時における適切な避難行動や発災以降の防災活動などが評価されたものと受け止めている。災害時の対応やその後の地域づくり活動は、ほかの地区の模範や復興への指針となるもの。市内における地域防災力の向上や防災意識の高揚につなげていくとともに、関係機関との連携を密に、1日も早い完全な避難解除に向けて取組を進めていく」とコメントをした。

 

【関連リンク】
内閣府プレスリリース 「令和4年防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞者決定について 」

 

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