上越地域振興局の職員(20歳代)を公務員職権乱用やのぞきなどの犯罪行為を繰り返したとして懲戒処分
新潟県は16日、上越地域振興局の職員(20歳代)に対し、懲戒処分を行ったと発表した。
処分を受けた職員は6月24日、糸魚川市内の住宅に正当な理由なく侵入し、これに気付いた住人の通報で駆け付けた警察官により、住居侵入の疑いで現行犯逮捕された。
職員は、2021年8月と9月に計3回にわたり、糸魚川市内のアパートにいた女性に対し、スマートフォンを使用して、被害者の女性の裸体を動画撮影した。さらに、2022年5月にも同様の行為を繰り返したもの。これにより、7月に新潟県迷惑行為等防止条例違反の疑いで再逮捕された。
また、2022年1月中旬と同年6月下旬に、業務上必要がないにもかかわらず、公用請求により第3者の個人情報が記載された文書を市町村から取得した。これにより、7月に虚偽有印公文書作成・同行使及び公務員職権乱用の疑いで再逮捕された。また、この件で管理監督をしていた職員2名に対し、管理監督責任として文書訓戒を行った。職員に対する処分理由を、信用失墜行為の禁止違反、法令等及び上司の職務上の命令に従う義務違反としている。
県は、この虚偽の公文書の作成と、第3者の個人情報が記載された文書を交付させた容疑で逮捕された事件を受け、全県税部における事務処理の状況を調査した。その結果、第3者の個人情報の不正取得が生じかねない不十分な事務処理が見受けられたという。この調査の結果を踏まえて、再発防止のため、起案及び申請内容の確認の徹底や公印の管理の徹底などを講じるという。