【村上新聞】台風なんの3年ぶり神輿威勢よく、塩谷大祭・村上市
地域の人たち約100人が参加
きらびやかな神輿がまち中を練り歩く「塩谷大祭」が20日、村上市塩谷地区(佐藤修平総区長)で開かれまち中が熱気に包まれた。
塩谷大祭は、「塩土老翁命」(しおつちのおじのみこと)を祀った平安時代後期に鎮座した塩竈神社の例大祭で約300年の歴史を誇っている。
同神社は1732(享保16)年に現在の位置に移され、明治から昭和にかけて本殿、拝殿などが建立された。
大祭当日は台風14号の吹き返しが残る中、午前9時半に役員や塩屋神輿保存会(田村亮会長)のメンバー、小中学生約100人が集合。御神体を神輿に移す神事が厳かに行われた後、田村会長が「3年ぶりの祭りをみんなで楽しもう」と一声。若衆約30人に担がれた約800㌔の神輿は、鳥居をくぐると、子ども神輿が後に従った。
今年は、新型コロナ感染対策のため、担いで巡行するのは鳥居を出るときだけとし、台車に乗せて集落を練り歩いた。夜遅くの見せ場となる「宮入り」は、午後3時に繰り上げた。佐藤総区長は「祭りを継承していくためにも、開催することができてよかった」と話していた。
村上新聞2022年9月24日号