【妻有新聞】東大卒農水省若手職員、新潟県津南町で農業研修を実施

地域食材満載の夕食会の様子

里山の今を五感で学ぶ―。農水省消費・安全局で働く20代の若手職員6人が津南町に自主研修に3~4日に来訪。町森林組合の食品加工工場見学、JA津南町の雪室見学、さらに町森林組合長・涌井九八郎さん(72歳)方で地域食材満載の夕食会。夕食会では冷凍保存していた木の芽(アケビの新芽)やコゴミの和え物、ネマガリタケの卵とじなどを食べ、初めての味を堪能。さらに畑でジャガイモ収穫を行うなど、中山間地の農村を体験。入省2年目、自主研修リーダーの相馬知季さん(28歳、東京大学大学院医学系研究科卒、技監)は津南初来訪で「北海道出身ですがジャガイモ堀りは収穫の時以来。食育課に所属しているので地域の現実を知る良い機会になりました」と話した。

今回の若手職員自主研修。今年7月に行った「津南 北野大塾」で講師を務めた農林水産省消費・安全局で食育を担当する前田奈歩子さんが、同塾事務局を務める涌井さんに「感染症で現地研修の機会が減り事務仕事ばかりが多いので、若手の実施を受け入れて欲しい」と依頼し実現した。涌井さんは「農村に人が住み続けることが国土を守ることに繋がる。大規模農業だけでなく、小さな農地を守ることが1億2,000万人の暮らしを守る。若いうちに山間地の現実を知ってもらいのは良いこと」と話している。

妻有新聞2022年9月24日号)

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