新潟県五泉市が日本航空株式会社(JAL 東京都)と連携、「JALのふるさと納税」を10月より開始
新潟県五泉市は、日本航空株式会社(JAL 東京都)が運営するふるさと納税ポータルサイト「JALのふるさと納税」に返礼品を出品することに伴い、27日に五泉市役所においてJALとの調印式を執り行った。同サイトでのふるさと納税の受付は、10月14日より開始する。
「JALのふるさと納税」は、JALが地方創生事業の一環として取り組む、ふるさと納税の受付ポータルサイト。五泉市はこれまで「ふるさとチョイス」と「さとふる」へも出品していたが、出品先を増やし利用者との接触機会を増やすことで、ふるさと納税寄附額の増大を図る。なお、「JALのふるさと納税」への県内市町村の出品は五泉市で4例目となる。
JALは、約3,000万人のJALカード優良会員がおり、会員に向けて定期的に情報発信をしている。五泉市では、今後の旅行需要やインバウンド需要の拡大を見据え、「JALふるさと納税」をきっかけとした、観光客の誘客にもつなげる狙いだ。
返礼品には、従来の返礼品である「五泉米」や、名産サトイモ「帛乙女(きぬおとめ)」などに加え、特徴的な3つの新商品を取り揃える。
1つ目は、「農業体験付き農産物」の返礼品。五泉市産の農産物を単品で出品するのではなく、田植えや稲刈り、また、さといも堀りといった「体験型返礼品」を出品する。
2つ目は、五泉中央病院(新潟県五泉市)の「DWIBS(ドゥイブス)全身がんドック」の返礼品。DWIBSとは、検査による被ばく、薬剤投与、食事制限、検査前後処置など、体への負担がほぼ無く全身のがんの検査ができるもので、五泉中央病院で導入しているもの。健康に気を配る人にPRすることで、検査に加えて、五泉市の地元温泉を利用いただくなど、旅行を含めた利用を促進する。
3つ目は、「ペットウェア」の返礼品。市の特産品である「五泉ニット」を使用した犬用ウェアを、株式会社ウメダニット(新潟県五泉市)が制作した。犬の体にフィットし、カラフルな模様を施したペットウェアにより、五泉市のニットを広くアピールしていく。
調印式には、日本航空東北支社新潟支店から筒井玲子支店長が参加。五泉市の田辺正幸市長とともに調印した。
五泉市の田辺市長は、「JALふるさと納税を手掛かりに、JALと一緒に五泉市を盛り立てていき、地方の力を世界のみなさんにPRしていきたいと思っている。今後ともこれをきっかけに、両者の関係を深め、人が集まる五泉を目指して取り組んでいきたい」と話した。
筒井支店長は、「JALのポータルサイトを通じて、五泉市の魅力や取り組みを多くの人に知っていただき、現地にくるきっかけに貢献できればと思っている。観光庁が全国旅行支援を開始する中で、人々の『コト消費』に対する関心が高まってきている。五泉のふるさと納税をした人は、きっと五泉に来たいと思ってくださると思う。引きつづき、五泉市と連携をとりながら地域を盛り上げていきたい」と話した。
なお、五泉市の令和3年度ふるさと納税寄附金額は、1億1,628万5,581円だった。令和4年度は、1億3,000万円を目標としている。今後、JALとの連携により、観光需要などの拡大を図っていくとみられる。