新潟県魚沼市の「水の郷工業団地」に工場を立地する5社が共同で電力供給設備から受電
新潟県魚沼市の「水の郷工業団地」に工場を立地するテーブルマーク株式会社(本社:東京都中央区)、ホリカフーズ株式会社(本社:魚沼市)、株式会社ブルボン(本社:柏崎市)、魚沼醸造株式会社(本社:魚沼市)、および東京ガスエンジニアリングソリュージョンズ株式会社(略称:TGES 本社:東京都港区)の5社は14日、工業団地における特別高圧共同受電事業に関する基本合意を締結した。
水の郷工業団地は、豊富な水資源を活用できることから食品工場が集積しており、今後も新たな工場が建設されるなどエネルギー需要の増加が見込まれる。そのため、エネルギー供給基盤の整備が課題となっていた。
今回の事業の内容は、大きな電力を供給する際に必要となる特別高圧受変電設備を、工業団地内の企業が共同で受電するというもの。2020年11月12日に魚沼市と工業団地進出に関する協定を結んだTGESが、東北電力グループと共に設備の建設と運用を行う予定である。設備は、2021年度に建設へ着工し、2023年度内の事業開始を目指している。
また共同受電開始後には、発電時に発生する排熱によって、空調や給湯などに用いる冷温熱を製造する「ガスコージェネレーションシステム」などによる高効率かつ地産地消のエネルギー供給が計画されており、二酸化炭素排出の削減や、大規模停電へ対するレジエンスの一種として期待されている。
同事業には魚沼市も企業間の調整などで協力し、官民連携の取り組みとなっている。水の郷工業団地には3.3ヘクタールの分譲地が残っており、今回の受電事業や今後の計画が事業者を募集する際の強みの1つになると考えられる。