新潟市内の高齢者から現金や通帳を騙し取ったとして住居不定無職の男性を検挙、警察官などを偽り被害者へ接近する手口の特殊詐欺
新潟北警察署と組織犯罪対策課は27日までに、住居不定無職の男性(22歳)を、特殊詐欺(預貯金詐欺、オレオレ詐欺)および窃盗(払出盗)の疑いで検挙した。
警察によると、男性は氏名不詳者らと共謀の上で犯行に及んでおり、8月28日に詐欺の疑いでまず逮捕され、その後の捜査で余罪が発覚し、9月27日10時16分に詐欺・窃盗の疑いで再逮捕された。
1つ目の犯行の内容は、8月17日ごろ、氏名不詳者らが家電量販店従業員および警察官などを名乗り、「詐欺グループを逮捕した」という名目で新潟市内に居住する80歳代女性に電話をかけ、「犯人は(80歳代の被害者の名義の)キャッシュカードを持っていたから、キャッシュカードを再発行した方がいい」、「再発行するまでの間、お金を下ろされると悪いので警察官が受け取りに行く」などと虚偽の内容を教えた。
その後、被害に遭った80歳代の女性の家に容疑者の男性が訪問し、通帳1通およびキャッシュカードを騙し取った。なお、この後、被害に遭った80歳代女性からの届け出があり、警察は事件を認知した。
また2つ目の犯行は、男性(容疑者)が8月17日ころ、前述と同様の手口で新潟市内に住む70歳代女性に電話。「合い鍵で自宅に侵入し現金を偽札にしたようだ」、「キャッシュカードの再発行と偽札を回収するため、全国銀行協会の職員が受け取りに行く」などと虚偽の内容を教えた。
その後、被害に遭った70歳代の女性の家を訪問し、現金約20万円、通帳1通、キャッシュカード2枚を騙し取り、同キャッシュカードを使用し、17日午後16時ころ、新潟市内のATMで現金100万円を払い出して盗んだ。
新潟北署によると、男性(容疑者)は「事実に間違いない」と容疑を認めている。余罪や経緯などは捜査中。