県央基幹病院(新潟県三条市)と県央地域の医療体制についての住民説明会が三条市で開催
新潟県は27日、2023年開院予定の県央基幹病院(新潟県三条市)や、同院を中心とした地域医療のあり方に関する住民説明会を三条市で開催した。
県央基幹病院は建築面積約4万2,503平方メートルの地上9階建て。病床数は計400床。現状、県央医療圏域内で発生する救急搬送の約25%が圏域内で対応できず新潟市や長岡市へ搬送されている点や、今後も増加が見込まれる高齢者医療などへの対応が期待されるほか、大規模かつ専門的な病院を建てることによる若手医師の呼び込み、地元企業との医工連携なども狙う。
またこれに伴い、済生会三条病院、県立吉田病院、県立加茂病院といった圏域内の病院の機能も県央基幹病院と相互補完する形に再編されていくが、その意義や目的を説明するために9月から住民への説明会を開催。今回の三条市での開催は燕市、加茂市、田上町につづいて4回目となる。
説明会では県央基幹病院の病院長に内定している遠藤直人氏をはじめ県と県央地域の関係者が出席し解説。会の中では、民間病院や地域の診療所、「かかりつけ医」との連携による地域医療体制の構築なども話題に上がった。
一方、参加した地域住民からは再編に伴う各病院の機能の変化への懸念や、県央基幹病院に精神科が設置されていないことへついての指摘などが相次いだ。なお、精神科については県全体で精神科医が不足している現状もあり、今後の設置の可能性についても明言はできない状況であるという。
今後、同様の説明会は10月1日に弥彦村(村役場大ホール)で開催される予定。また、各説明会で提出された質問については、今後県のwebサイトに回答を掲示する予定である。
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