医療機関からの要望をもとに開発された、コデラカプロン株式会社(新潟県三条市)のマスクフィルター
殺菌作用のある銅繊維を使用した衛生用品メーカー、コデラカプロン株式会社(新潟県三条市)が昨年11月に発売した銅素材を織り込んだマスクフィルターが、県内外の医療機関などで採用されている。
このマスクフィルターは、長時間マスクを着用しなければいけない医療機関からの要望をもとに開発された商品。織り込む銅フィルターを入れるポケットを「クール布」という素材にすることで、既存の不織布製と比較して肌への負担を軽減している。現在発売している銅繊維フィルターには、クール布と不織布のポケットが各3枚ずつ同封されており、両面テープにより普段のマスクへ取り付けが可能だ。
銅は水分を吸着する性質があることから、マスク内の湿気の対策にもなることが医師や看護師から注目され、県内外の医療機関や介護施設などからの注文が増えているという。さらに、現在は国内向けの商品展開を行っているが、一部海外へも輸出され「ドイツやフランスからもマスクの利用法や選択法の問い合わせが寄せられている」とコデラカプロンの古寺保治代表取締役は話す。
また今後、「今後も今治タオルとコラボレーションし、銅繊維を織り込んだ台拭きなど汎用性の高いタオル地の製品を生産していきたい」と古寺代表は展望を話していた。
なお価格は、子供用が1,980円(税込)、大人用が2,420円(税込)で、同社の公式サイトほか、Amazonや楽天などECサイトでも発売されている。
コデラカプロンでは、2004年の中越地震の際には、銅繊維を使用した携帯用浄水器を県へ提供し、2020年5月にも、三条市の医療機関へマスクを提供している。
【関連リンク】
コデラカプロン株式会社 webサイト
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