新潟市の中原八一市長が会見
新潟市の中原八一市長は15日に会見を開き、北区役所の移転や、新潟市産の花に関する新たなプロモーションが発表されたほか、現在進められている新潟市中心部の整備計画「にいがた2km」に関する記者からの質問に答えた。
目次
◎北区役所が2月から移転
◎新潟県産の花をプロモーションする事業がスタート
◎東北電力と災害時の復旧に関する協定
◎新潟市中心部のまちづくり計画について
北区役所が2月から移転
北区役所は2月1日、現在の位置から南側の、北区文化会館や豊栄図書館など公共施設が集中する場所へ建設された新庁舎へ移転する。
現庁舎は、老朽化により耐震基準を満たせない点や、来庁者に利用しづらい構造などの問題を抱えており、新庁舎では広い待合エリアや、多目的に利用できる交流スペースが用意されるという。また、新庁舎3階は公民館として地域住民に開放される。
こうした新庁舎の設計に関して中原市長は「利用する区民にとって優しい庁舎に生まれ変わる」と区役所のコンセプトを表現。そして「今後も周辺の施設と協力し、今後も親しまれる庁舎にしていきたい」と意気込みを話した。
新潟県産の花をプロモーションする事業がスタート
新潟市では現在、新型コロナウイルスの影響を受ける花卉産地支援を応援するため、「フル・フル・フラワーキャンペーン」として花の購入割引券事業や公共施設などでの花の展示を行っている。そして、15日からは新たにチューリップが出荷の最盛期を迎える時期に合わせて、さらなるプロモーション活動「わたしも花します」を新たに開始する。
この活動は、県内民放4局と連携し、各局のアナウンサー・パーソナリティを宣伝キャラクターとして起用。ポスターの掲示や各局番組内での特集を通して、新潟市が産出量日本一を誇るチューリップを宣伝する。
さらに、2月以降は新潟市出身で「園芸王子」として複数番組のナビゲーターを務める三上真史氏を起用し、花の飾り方などを紹介するムービーを公開するほか、新潟市内のNEXT21、万代シティのビルボードプレイス、新潟駅西口「TABI BAR&CAFE」の3会場で花の展示イベントを開催する予定だ。
東北電力と災害時の復旧に関する協定
新潟市は15日、東北電力ネットワーク株式会社の新潟、新津、新発田の3電力センターと、災害時における電力設備の復旧に関する協定を締結した。これは、近年国内で災害発生に伴って大規模な停電が発生していることから、災害発生時に迅速な復旧を図るためのもの。
具体的には、災害拠点病院や重要施設などに対する電力設備の優先復旧、及び電源車の提供と、電力設備の復旧作業に必要となる用地の確保や道路の復旧に関して協力するという。
新潟市中心部のまちづくり計画について
新潟市が現在進めている、新潟駅、万代エリア、古町を繋ぎ、各地区の活性化を行う事業「にいがた2km」については、地域経済への影響の展望や、他地区への波及効果など、記者からの質問が相次いだ。
中原市長は「2014年に北陸新幹線が開通した結果、金沢などの都市が勢いが増している。新潟市も勢いを取り戻し、予見性を高め、ヒト・モノ・情報が集まる都市を目指し、『選ばれる新潟』にしていきたい」と「にいがた2km」を含めた新潟市と新潟駅のまちづくりを語った。
また、中央区以外の地区への波及効果について記者から問われた際には、「都市の中央部への事業に対しては『中央部だけか』という誤解を生じる可能性がある。しかし、私としてはまず中心地を活性化することで注目度を高めることが重要だと考えている」と答えた。今まで「何があるかよくわからない」都市だった新潟市を開発することで、先進技術や起業家・IT企業を呼び込み、中央区から各地区へ観光なども含めたヒトの流れを作っていきたい考えだ。